ウルルン バングラデシュ 滞在記♪
みなさん、明けましておめでとうございます!
バングラデシュのチッタゴンにいる立命館大学3回生 山上由加里です。
更新がだいぶ遅れてしまってごめんなさい!
とうとう年が明けて2015年になりましたね。日本はおせちを食べたり新年を祝っている頃ですが、バングラデシュでは1月1日は新年をあまり祝わず会社も出勤日です。
さてここからは私のインターン内容について。
私はこのインターン事業の現地協力団体であるChattagram AOTS Alumni Society (CAAS)という団体に所属させていただいています。短期間で様々な企業や機関に派遣させていただく予定です。
IMAGE Health Service Delivery Project(NHSDP) でインターンをさせていただいています。
このNGOは主にスラムエリアに住む人々の保健衛生や医療の面から支援を行っている団体です。
今回は毎日の活動内容とその際に見る人々の生活やバングラデシュの景色を皆さんにも感じてもらえたらなと思います。
毎朝11時頃クリニックを出発し市内のスラムにあるサテライトをチームに分かれて訪問しに行きます。
サテライトはチッタゴンのスラムエリア内にあり、人々の生活に直接関わっています。
サテライトチームが到着ともに一人、二人と赤ちゃんを抱えたお母さんたちが並び始めます。
今回は赤ちゃんに麻疹の予防接種を受けさせに来たお母さんが多かったようです。
スラムエリアに住む家族のほとんどの男性がリキシャやCNGのドライバーや、物乞い、条件がいい家庭だったら大学の食堂で働いたりして生計をたてています。女性が家に残り、子供の世話や家事全般を行っています。今回の診察では列に並ぶお母さんたちの中に一人、赤ちゃんを大切そうに抱いている男性がいました。その人が抱いていたのは生後まだ1か月ほどの赤ちゃんで、実はお母さんは赤ちゃんが生まれた10日後に亡くなってしまったそうです。お父さんが赤ちゃんを大事そうに抱きしめている様子がとても印象的でした。
スラムと言ったら、汚い、貧しい、物乞いなど悪いイメージばかり湧いてしまいがちですが、私がここに来て感じたのは全く違ったものでした。普段は道端で群がってくる物乞いの子供たちも見ると本当は無邪気な子供たちでした。 私が日本で習った片言のベンガル語で名前と歳を聞いてみると、子供たちの顔がぱっと笑顔になります。
患者さんの家にお邪魔すると外国人が珍しいのか、気づくと周りからどんどん集まってきてちょっとした人だかりができてしまいます。
そしてたまにいきなり、ベンガル語で薬を渡してと言われます。そのときは習ったベンガル語で必死に伝えようと頑張ってみるのですが、外国人がベンガル語を話すのが面白いらしく、すごく笑われて喜ばれます。笑
家の壁は竹で編んで作ったものや、土で固めたものが多くてその上に新聞紙を張り付けたりしている家庭が多いです。そのため通気性はあまりよくなく、大人数が部屋に入るととても蒸し暑く感じます。
大体の家は部屋にベッドがあり、ちょっとした家具と服がかけてあったり、たまにテレビが置いてある家もあります。でも驚いたことに、どんなに貧しい家でも各家庭に一つは携帯を持っているみたいです。
今までスラムに対するイメージが勝手にあったのですが、こちらにきてスラムに対する印象が変わりました。もちろん、生活基盤としてスラムの環境は決して良い物とは言えませんが、スラムごとに村のようにコミュニティがあり、その村内で隣同士家族のように助けあいながら生活している姿を見ると、むしろ日本よりも人々の生活に暖かさがあって少し羨ましくも感じました。
以上私がバングラデシュのチッタゴンでみたスラムの生活でした!
きっと文字では伝わりづらいこともたくさんあると思うので、もし機会があればぜひバングラデシュにきてみてください!
ではでは!